幻想とトンネル

思いかえしてみれば

俺は双極性障害(躁うつ病)で間違いないという自覚がでてきた

うつ病だと思った事はある

心療内科にいって診断を受けた事もある

しかし診断内容は忘れた

というより直近の躁状態により頭の中から無かった事にしてしまい

うつ病だったか躁うつ病だったかよくなんて言われたかよく思い出せない

しかし精神安定剤睡眠導入剤を処方されている事から躁うつ病と診断されたんだろう

思えば

双極性障害(躁うつ病)のバイオリズムに振り回され左右されコントロールされ生きてきた

思えば小6までは割と安定していた

あくまで割とだ

小6までは躁うつ病じゃなかったという事ではないんだろうが割と安定してる方だった

中学に上がると新たな出会い 様々な心躍る刺激 恋 

これらをきっかけに今思えば明らかな躁状態となっていた

そしてしばらくすると何がきっかけかわからないままフッとフワッと

うつ状態

暗いトンネルに彷徨い込み

しばらく歩くとまた光が差し躁状態

そしてまたトンネルへと彷徨い込む

これを繰り返しながらも自分が異常だと普通じゃないと気が付けない

何故なら

躁の時はうつを忘れ自信に満ち溢れ突っ走る

トンネルは確かにあったのにその中にいたのにそれを無かった事にするしようとする

うつの時は躁状態でした事を後悔しその重圧にまた苦しめられるが決して躁の反動だとは思ってない

理由や原因もわからないまま

まさに彷徨い込むかのようにうつの暗いトンネルに入る

そしてまた躁になるとそんな事を忘れて取り憑かれたように自分の器量や力量を超えた行動を起こしてしまう

この繰り返しの中でうつの時期があるのには気付けても躁の時期があるだなんて

自分が正常だと自信満々に外の世界と接してきたその時間こそが異常だなんて

そしてそれがまたうつを呼び起こしうつを深め自分を苦しめている要因であり負のスパイラルだなんて

気付ける訳がない

自分の全てを自らで否定し幻想の中で生きてきた人生を認めるだなんて

恐ろしい現実だ

しかし俺は双極性障害

間違いないんだろう

ようやく現実に足をつけ歩き出す時がきた

長きに渡るトンネルと幻想の往復生活から脱して現実という地に足をつけ歩く時がきた

その扉の前に立っているのかもしれない

思えばよくフワフワしている地に足をつけて生きろなどという言葉をぶつけられた

誰にかと言えば人間というより

オカルト的だが霊的なやつだ

つい一ヶ月位前に行った人生初のスピリチュアルカウンセラーにも言われた

子供の頃に読んだ動物占いかなんかの占い系の本でもそんなようなメッセージがあり妙に引っ掛かり憶えていた

地に足をつけてって一体全体俺のどこが悪いんだどこがフワフワしてるってんだ?

と思っていたんだ

なんだかディカプリオ主演のシャッターアイランドみたいだな

精神異常者達を隔離する施設のある島で患者達の管理をしていたつもりの人間が実は自分が結構なヤバイ奴だった的な

そんな話だった気がする

なんだかこわくなってきたわ

俺の人生なんだったんだろ

これからようやく地に足つくの?